(朝鮮日報日本語版) 北が突然の決裂宣言、「国際的な慣例」に不満か

　韓国と北朝鮮は17日、板門店にある「平和の家」で実務協議を行い、9月に予定されているアジア大会への北朝鮮選手団の参加に関する問題について意見を交換したが、合意には至らなかった。北朝鮮側は協議の途中に突然「決裂」を宣言して会場を後にした。

　意見の隔たりが最も大きかったのは「選手団と応援団の規模」だったという。北朝鮮は「選手団と応援団をそれぞれ350人ずつ、合計700人を派遣したい」とした上で、彼らに特別な便宜を図るよう要請した。北朝鮮は当初、150人の選手団リストを仁川アジア大会組織委員会に送付していたが、今回の協議で北朝鮮は突然「350人の選手団を航空機による西海（黄海）直行路で韓国に派遣し、350人の応援団は京義線（鉄道）を利用して軍事境界線を通過したい」と言ってきた。さらに「応援団の宿舎として利用するため、旅客船『万景峰92号』を仁川港に停泊させたい」とも要請した。

　北朝鮮側からの要請に対して韓国側は「国際的な慣例に従って便宜を図りたい」と回答したが、協議に参加したある関係者は「かつて韓国国内で開催されるスポーツの国際大会に北朝鮮が参加する場合『あらゆる便宜を提供する』ことが原則だったが、今回は『国際的な慣例』に従いたいとの意向を伝えた」と説明した。アジア・オリンピック評議会（OCA）の規定によると、選手団や応援団を派遣する際の費用は派遣する側の国が負担しなければならず、開発途上国については選手団の数が数十人と比較的小規模の場合にのみ、滞在経費を支援することになっている。

　上記の関係者は「選手団のうち実際に出場する選手の数と、応援団のうち音楽隊の数を具体的に尋ねると、北朝鮮側は『南側（韓国）は会談に臨む態度に問題がある』などと不満を示し、一方的に会談の決裂を宣言した」と明らかにした。 

ソースhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140718-00001018-chosun-kr

実務協議決裂で北朝鮮が韓国を非難「不当な態度」（聯合ニュース）

　【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は18日、韓国・仁川で9月に開幕するアジア大会参加をめぐり前日に開催した南北実務協議について、「せっかく行われた実務会談は、南（韓国）側の不当な態度と挑発行為により何も合意できず、次回会談の日付も決まらないまま決裂した」と報じた。
 

　同通信によると、北朝鮮は実務協議の午前の会議で、北朝鮮選手団と応援団の規模、移動ルート、交通手段、競技の進行、応援、身辺の安全、通信の保障、メディア取材などに関し「合理的な提案」をした。その際は好感触だった韓国が、「青瓦台（大統領府）の指令を受け、午後には急変し挑戦的になった」という。
 

　韓国は青瓦台からの指示を受けるために午後の協議開始を2時間15分も遅らせ、協議の席では午前の発言をすべてひっくり返し、代表団規模や身辺安全の保障、北朝鮮と朝鮮半島の旗の大きさにまで難癖をつけたと指摘。さらには北朝鮮が触れてもいない選手団と応援団の費用問題を持ち出し、自己負担すべきだと騒ぎ立てたと非難した。
 

　朝鮮中央通信は「われわれは南側のそうした態度が、実務会談を決裂させてわれわれの競技参加を妨げるための故意の行為という点を追求し、南側が挑戦的な態度を取り続けるならば競技参加を根本から再検討することと、競技参加問題は全面的に南側の態度にかかっていることを明言した」と述べた。
 

　北朝鮮はこの日の協議で、アジア大会に選手団と応援団を各350人派遣する方針を明らかにしたとされる。韓国滞在費の問題については具体的に言及しないまま、「便宜の提供」を要請したもようだ。これに対し韓国は「国際慣例と規定」を強調した上で、具体的な問題は協議が可能との立場を示した。

ソース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140718-00000010-yonh-kr

アジア大会の南北実務者協議が決裂・・・北が一方的に退席（聯合ニュース）

北 「南が大統領府の指令を受けて応援団の規模に言いがかりをつけた」（聯合ニュース）