日本代表ザッケローニ監督「W杯優勝を約束したことがない」

【ソウルニューシース】ザッケローニ（60）日本代表監督が2014年ブラジルワールドカップの優勝を諦めた。ザッケローニ監督率いる日本代表は14日午後、日本の宮城スタジアムで開かれた「キリンチャレンジカップ2013」ウルグアイとの親善試合で、前半だけでディエゴ・フォルラン（SC インテルナシオナル）に2ゴールを許したのに続き、後半にルイス・スアレス（リバプール）とアルバロ・ゴンサレス（ラツィオ）に、それぞれゴールを奪われ2-4で完敗した。

　日本のスポーツ専門媒体「スポーツ報知」は15日、 「国内組と海外組の融合を目指したが、ウルグアイ戦で惨敗を喫したザッケローニ監督の不満がピークに達した」と報道した。ザッケローニ監督は試合後、 「ワールドカップで優勝しろとの要求を受け入れたことがない」とし、W杯優勝を公言してきた本田圭佑（CSKAモスクワ）と長友佑都（インテル・ミラノ）などと意見を異にした。彼は引き続き「赴任当時から私の目標はワールドカップ本選進出と世界の強豪との差を縮めることという2つだった」とし、「W杯の頂上付近まで上昇する自信はあるが、私は結果を約束していない」と言葉を返した。

　日本は6月に国際サッカー連盟（FIFA）コンフェデレーションズカップでブラジル、イタリア、メキシコを相手に喫した3戦全敗の屈辱を洗浄するためにウルグアイ戦で欧州組を総動員した。本田圭佑（CSKAモスクワ）、香川真司（マンチェスター・ユナイテッド）、岡崎慎司（マインツ05）、長谷部誠（ヴォルフスブルク）など日本代表の主軸が出場した。さらに、先月東アジアカップで韓国を相手に2ゴールを決めた柿谷曜一朗（セレッソ大阪）をはじめ、遠藤保仁（ガンバ大阪）など国内の選手たちも加勢した。

　この日の試合で攻撃陣は合格点に値した。0-3で敗色が濃かったような状況でも最後まであきらめず、香川が後半9分、本田が後半27分にゴールを決め自尊心を守った。問題は守備陣だった。酒井高徳（シュトゥットガルト）、今野泰幸（ガンバ大阪）、吉田麻也（サウサンプトン）、内田篤人（シャルケ）ら日本守備陣は、ウルグアイのスアレスとフォルランという強大な攻撃陣を前に敗れた。日本の守備陣は、ウルグアイのスピードに追いつけず、カウンターの状況で一気に抜かれるなどの集中力欠如を示した。

　GK川島永嗣（スタンダール）のセーブがなければ、5～6ゴールを奪われてもおかしくなかった。FIFAランキング37位の日本は12位ウルグアイとの高い壁を実感した。日本がホームで4ゴールを奪われて敗れたのは2003年6月アルゼンチン戦以来、約10年ぶりだ。また、ワールドカップに初出場した1998年から4点以上を許したことはこれまでわずか2回しかない。

　日本はFIFAコンフェデレーションズカップから東アジアカップ、ウルグアイ戦まで7試合連続失点しており、守備に問題がある。ワールドカップに向けて守備が最も緊急の課題に浮上した。「スポーツ報知」によれば、ザッケローニ監督は、ベスト11を総動員したにもかかわらず、ウルグアイに完敗を喫した部分を受け、記者会見が進むにつれ語調が高くなり同じ言葉を繰り返した。

　ザッケローニ監督は「ウルグアイのフィジカルが良かった。大会の準備期間が短く、思うように試合をすることができなかった」と弁解した。「スポーツ報知」は「W杯優勝を目標にしてきた本田、長友など主軸選手たちの意見はコンフェデ後も変わらなかった。このような状況で、ザッケローニ監督のこのような発言でチーム内に微妙な空気が流れる可能性がある」とし、「失点を重ねてきた守備陣についても、具体的な解決策は見えない」と評価した。